以前から気になっていたことがあります。
「イチジクの樹液で牛乳が固まる」
そして古代ギリシャではこのイチジクの樹液を使ってチーズを作っていたそう…。ふむ、非常に面白そうですね(チーズ好きだしチーズ食べたいし)。
半信半疑のまま相方宅のイチジクの枝を分けてもらい、自宅でチーズ作りに挑戦してみることにしました!
なぜイチジクの樹液で牛乳が固まるのか?
イチジクの枝や葉には「フィシン」というタンパク質分解酵素が含まれており、これが牛乳のタンパク質(カゼイン)に作用して凝固させます。この製法はなんと古代ギリシャ時代から行われており、ホメロスの「イリアス」にも記述があるほど歴史が古いそうです。
チーズ作りと言えば、子牛の胃からとれるキモシン、レモン汁やお酢などの酸を使う方法は知っていましたが身近なイチジクにもそんなパワーがあるなんて…!!
動物由来のレンネット(凝乳酵素)を使わずに作るので、植物性のチーズとも言えますね(牛乳はバッチリ動物性ですが)。
仕組みが分かったところで早速相方のお庭に採取に行ってきます!
イチジクの採取の際には所有者の許可を取ってから採取してください。葉っぱ1枚くらい折ってもいいでしょ!なんてことはしてはいけません。窃盗になりますよ( *`ω´)

枝を切ると断面から白い液体が出てきました。この樹液にもフィシンが含まれているのでしょうか…。
舐めてみたら少し苦かったです(;_;)

枝ごとと葉っぱだけとで複数採らせていただきました。
自宅へ帰る途中にスーパーへ材料買いに行って、早速チャレンジしてみます〜!
いざ、チーズ作りに挑戦!!
今回使用するメンバーを紹介します。




- 低温殺菌牛乳 500ml
- イチジクの枝 20cmくらい(枝の入手が難しかったら葉柄だけでも大丈夫そうです)
- 塩 2つまみ
シンプルすぎてびっくりする材料です。
作り方
① 牛乳を火にかける

低温殺菌牛乳500mlを鍋に入れて弱〜中火にかける。沸騰させないのがポイント。
② イチジクの枝(または葉柄)で混ぜ続ける

枝に切り傷をつけて、そこから染み出る白い樹液ごと牛乳をぐるぐる混ぜ続ける。

しばらく混ぜていると…
うわー!!!突然、固まってきた!!!!!

本当に突然なので少し驚く。もったりとした塊がどんどん出てきて、鍋の中が一気にチーズっぽい何かに変わっていきました。
③ 布巾で濾す


凝固したものを布巾に移して濾すと、チーズ部分とホエイ(乳清)にきれいに分かれました。

ホエイは飲んでみたけどあまり美味しくなかったです。ちょっと苦いし、青臭さがありました。
④ 水を切る
しっかり固いチーズにしたかったので、絞った後さらに重しを乗せて1時間程水切りしました。


⑤水が切れたチーズを冷蔵庫で一晩乾燥させる

⑥表面が固くなって完成!

翌朝、しっかり締まったチーズが完成しました(^^)
出来上がったチーズでリ○ツパーティー!!
完成しました!イチジクの樹液チーズです!

まずはそのまま一口。
ミルク感がある。そして濃厚!フレッシュチーズ特有のやさしい乳の風味がしっかりあって、これはちゃんと美味しい。懸念していた苦味は感じませんでした。
ひとつだけ気になったのはイチジクの葉の青臭さがほんのり香ること。チーズとして食べると「なんか植物っぽい香りがするな」と感じる程度で、嫌な感じではありません。柏餅くらいの葉っぱを感じる香り。むしろ市販のフレッシュチーズにはない個性とも言える気がします。
完成したチーズをどう食べようかと考えた結果、リ○ツに乗せて食べることにした。

チーズだけ乗せてひとくち。

うますぎる〜!!
ただ、塩味が少し物足りなかったので生ハムを追加してみた(酒呑みなので)。

これが大正解!!生ハムの塩気と旨みがチーズのミルク感と合わさって、一気にそれっぽい一品になった。バーのチャームで出てきてもいいクオリティです!!
やってみての感想
古代ギリシャ人が実際にやっていた方法が、現代の自宅キッチンでも再現できました。それだけでもかなりロマンがあります。
フィシンという酵素がこれほどしっかり働くとは思っていなかったし、あの「突然固まる瞬間」は何度見ても面白いです。
イチジクが庭に生えている人、あるいは知り合いの家に植っている人はぜひ試してみてほしいです。
お子さんの夏休みの宿題や理科研究にもピッタリではないでしょうか?
ではまた〜(^^)/~~~
