侵略的外来種「セイタカアワダチソウ」を食べてみた

野草

野草がぐんぐんと成長していく5月、草むらの中で一際目立つ真っ直ぐ生えた野草。

これが今回のターゲット、セイタカアワダチソウです。

観賞用、養蜂の蜜源として北アメリカより移入されました。夏から秋にかけて黄色い花を一面に咲かせます。黄色く目立つ花を咲かせるが故に、一昔前は秋の花粉症の原因と言われ忌み嫌われていました。しかし、実際はスギやヒノキのような風媒花ではないのでアレルギーの原因にはなりにくいのです。冤罪を負っていたんですね・・・。

草丈が1〜3mにもなるため在来のススキやヨシと競合してしまったり、アレロパシー活性を持ち群落を作り周囲の草の成長を妨げます。そのため生態系被害防止外来種リスト(環境省)や日本の侵略的外来種ワースト100(日本生態学会)にノミネートされています。

柔らかい新芽ならアクも少なく食べられそうと思いその場でひとくち。ゴワゴワとした舌触り、強烈なキク科香とエグ味…。これはアク抜きしないと食べられない!

香りとしてはヨモギのような爽やかな香り(かなり強め)と苦味。持ち帰って調理してみます。

強い香りと苦味・・・ヨモギの代用になるかも?

自宅に持ち帰り、よく洗い、塩と重曹で茹でて水にさらしました。

茹で汁の色から相当なアクの強さが伝わりますでしょうか…。

水にさらした後のものをひとくち食べましたが、エグ味はかなり少なくなり食べやすくなりました。しかし繊維が口に残る…。

そうだ、ペーストにしよう!と思い立ちすり鉢を購入してきました。

キッチンが入浴剤の香り(森の香り)になりました…。強烈…。

不安は残りますが、こちらのセイタカアワダチソウペーストを使ってホットケーキを焼いてみます!

市販のホットケーキミックスに記載されている作り方で、最初に卵と牛乳を混ぜる工程で一緒にセイタカアワダチソウペーストを入れてあとは通常の作り方で作りました。

美味しそうな色に期待を込めて実食

焼き上がったセイタカアワダチソウホットケーキです。抹茶パンケーキのようなとても綺麗な緑色をしています。

香りはワイルドなヨモギという感じです。すり鉢でペーストにしたときのような入浴剤臭は焼いたら消えてしまったようです。

味はキク科独特の香りと程よい苦味で美味しかったです。黒蜜やあんこと一緒に食べたら合いそうです。どら焼きの皮に入れても良さそう!

日本全土どこにでも生えているセイタカアワダチソウ。問題の外来種ですが調理によっては美味しく食べられる野草なので、どんどん食べて個体数を減らしていけるといいですね。

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