日本で一番有名な野草は何ですか?と聞かれれば私はヨモギと答えます!
ヨモギを見たことない人なんていないのでは?

ヨモギはキク科の多年草で、街の空き地や道端など多くの場所に生息しています。古くから薬草や食用として草餅やヨモギ団子、天ぷらなど幅広く利用され人々の暮らしに密接に関わっていました。
私の地元、栃木県ではヨモギで作った草餅を3月3日ひな祭りの日に食べる文化があります。ヨモギは「邪気を払う」とされているため、女の子の健やかな成長を願ってひな祭りに草餅を食べています。私は母の作る草餅が大好きでひな祭りにはここぞとばかりに食べていました。(おかげで健やかに大きく育ちすぎました…。)
最近は春らしい陽気が続いているのでヨモギ採りに行ってみました!
ヨモギ摘み〜アク抜きまでが一苦労!

早速見つけました!まだ芽吹いてまもない赤ちゃんヨモギです。
早春のヨモギは白い毛に覆われていて見つけやすく間違えにくいのもいいですね(^^)
大きくなると表面は鮮やかな緑色になりますが、裏面は同じく白い毛に覆われています。何よりもヨモギらしい香りがあるので見分けが心配なときは鼻を使ってダブルチェックすればより安心です。

この頃のヨモギは1つ1つが小さいので量を採るのは大変ですが、繊維が柔らかく甘く優しい香りが格別なので頑張って採っていきます。

採ってきたヨモギです。次はこれを洗い、根元の枯葉や泥も丁寧に落としていきます。たくさん採ると掃除に時間がかかります(>_<)
鍋に重曹を入れ、洗ったヨモギを茹でます。アクが強いので重曹は必須です。

火を通すと鮮やかな緑色になりました!そして量も減った…。

5分くらい水にさらしたら水気を絞ってペースト状にしていきます。
フードプロセッサーがあればそれを使うと簡単です。なければ包丁で刻んだりすり鉢ですったりしましょう。
今回私は…ブンブンチョッパーなるものを使ってみました。手動のフードプロセッサーみたいなもんです。


うーん…刻めはするけどペースト状にはならない…。まあいっか!!
これで草餅作ります!
母のレシピで作ってみた
母に作り方を聞いてみましたが、目分量!!との回答でした(>_<)
とりあえずやってみます。

上新粉1袋(200g)と今回採ったヨモギで作ったペーストを使います。
ヨモギは全部で140gあったので100gだけ使用しました。残りは冷凍しました。
上新粉に熱湯を加えて耳たぶくらいの固さにこねます。
次に、こねた餅を蒸し器で蒸します。
蒸すとツヤっぽくなり、竹串がスーッと入って粉っぽさがなくなったらボウルに出します。
熱々のうちにヨモギを加えよくこねます。


綺麗に混ざり草餅らしい緑色になりました!少し柔らかかったのはお湯を入れすぎたのでしょうか?
手に水をつけ、丸めて人差し指と中指を2本添えて軽く潰します。

これこれ!この緑色と波打った表面。これぞ草餅!
自分で作れると嬉しいですね(^^)さっそく食べてみます!
早春のヨモギはお上品な香り。草餅は絶品。

砂糖を加え甘くしたきな粉をかけたら完成です!
一口食べるとヨモギの香りが口から鼻に抜けてきます。春、最高です。
芽吹いてすぐのヨモギは大きくなったヨモギと比べると香りが穏やかで、甘く優しい香りがふわっとしてきます。このヨモギで作る草餅はお上品でたまらなく美味しいです。
ペーストを上手く作れなくて心配でしたが、口の中では全く繊維感を感じなかったのは若いヨモギだったからなのでしょうか?
今度はもう少し大きくなったヨモギで作って香りや繊維感の違いも感じてみたいと思います。
ヨモギの旬はまだまだ続くので、天ぷらや蒸しパンなど色々な料理にチャレンジしてみます!
(^^)/~~~
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