草むしりをしていると必ず出てくるあの草、実は食べられます!
その名はスベリヒユ。

雑草たちも40℃近い気温になると心なしかぐったりとしているようにも見えます。そんな中、酷暑でもたくましくつやつやとした葉っぱを茂らせているスベリヒユ。
赤紫色の茎に肉厚でつやつやした葉っぱが特徴で、畑や庭、道端のアスファルトの隙間まで、日当たりさえよければどこにでも生えてくる超生命力の持ち主です。
スベリヒユってどんな植物?
スベリヒユはスベリヒユ科の一年草です。畑や庭、畦や空き地など日当たりがよく、肥沃な土地に生息しています。採取の適期は6〜10月で、今まさに最盛期。畑に行くとほぼ確実に見つかります。
農家さんにとっては嫌われ者の雑草ですが、東北・山形県では「ひょう」という名で呼ばれ、今でも店先で売られている立派な野菜です。夏場に収穫し、乾燥させ保存食として利用されてきたそうです。雪が多い地域ならではの知恵ですね(^^)
実は万葉集にも登場する歴史のある植物で、「いはゐつら 引かばぬるぬる 吾にな絶えそね」という歌はスベリヒユを詠んだものとされている。1000年以上前から日本人に食べられてきた草なのです。
またスベリヒユは実は世界的に「パースレイン」というハーブ名で売られているスーパーフードで、オメガ3脂肪酸・ビタミンC・ミネラルを豊富に含みます。世界ではサラダやスープにも使われています。フランスでは市場で売られ、東南アジアでは栽培されているほどです。
園芸センターなどでよく見る「ポーチュラカ」はハナスベリヒユと呼ばれ、スベリヒユの園芸品種になります。こっちも普通に食べられそう…。

花が咲く前の柔らかい若芽・若茎を選ぶのがポイント。花が咲いて種ができると茎が硬くなって食べにくくなります。できるだけ排気ガスや農薬の影響が少ない場所を選びましょう!
採り方は手で折り取るだけ。根が浅いので引き抜くのも簡単!
今回は畑と畦に大量発生していたものを採ってきたので早速調理していきます!
まずは茹でて下ごしらえ
シュウ酸が含まれているため、必ずアク抜きをします。シュウ酸は水溶性なので以下の手順で簡単に抜けます(シュウ酸は結石の原因となる成分)。
塩をひとつまみ入れた熱湯で2〜3分茹で、冷水に10〜15分さらします。特に結石になりやすい体質の方はしっかり長めにさらすのがおすすめです。一般的な量を時々食べる分には過度に心配しなくて大丈夫だと思います。

10分くらい水にさらしたら水気を切り、食べやすい大きさに切ります。これて準備完了です!

簡単調理!お手軽なのに美味しくて最高!
今回はこの茹でたスベリヒユで3品作っていきます。
1品目!スベリヒユのごまあえ

茹でたスベリヒユにすりごま、醤油、砂糖を和えるだけ!これで1品完成です!
2品目!スベリヒユのゆかり和え

またしても和え物です。ゆかりを和えるだけ…。調理と言っていいのだろうか…^^;あっという間に2品目完成!
3品目!ひょうそば
山形の郷土料理「ひょうそば」を再現。切ったスベリヒユとネギをそばの上に乗せるだけ!

美味しそうです(^^)3品目完成!
利用しないのはもったいない!雑草から野菜へ昇格!


スベリヒユの蕎麦定食です!
まずはひょうそばから。
シャキッとした食感とほんのり感じる酸味がそばつゆと合っていて美味しいです!シャキシャキと噛んでいると出てくるぬめりも夏にぴったりだと感じました。切って乗せるだけで普段の蕎麦がランクアップします(^^)
続いて和え物2種。
ごま和えは安定の美味しさです。あまじょっぱいに味に酸味が加わりいくらでも食べられそうです!
ゆかり和えは酸味+酸味で箸休めにぴったりです!酸味のある野草とゆかりの酸味が重なって爽やかな一品になりました。メインが揚げ物のときに小鉢で出てきたら嬉しいな〜(^^)
食べてみての感想
正直、こんなに美味しいとは思っていませんでした。シャキシャキとした歯ごたえ、噛むうちに出てくるぬめり、ほんのりした酸味。どれも夏にぴったりな食感と味でした。
「野草入門」の最初の一歩としても最適で、見た目がわかりやすく採取も簡単、他の植物と間違えにくい点もポイントが高い!
草むしりのついでにちょっと採って、食卓に並べてしまいましょう!
◎スベリヒユを食べるときのポイントまとめ◎
- 採取は6〜10月
- 熱湯で1分茹で、冷水に10分さらしてシュウ酸を抜く
- シャキシャキ食感とぬめりが特徴
- 和え物・そばのトッピング・天ぷらなど幅広く使える
- 野草入門の方にも見分けやすくておすすめ
他の植物とも間違えにくく、味も美味しいので野草入門の方にもおすすめです!私もこれから毎年お世話になると思います。スベリヒユ、雑草なのにこんなにすごい!
皆さんも食べてみてください(^^)/~~~
おすすめ野草図鑑はこちら!↓



