根っこがコーヒーの代用に!?「タンポポコーヒー」作ってみた

野草

道ばたや空き地などどこにでも生えていて、春には黄色い花を咲かせ、綿毛となってフワフワと飛ぶ種子をつける植物、タンポポは誰もが知っている代表的な野草ではないでしょうか。

日本全土に分布し、カントウタンポポやカンサイタンポポ、セイヨウタンポポなど多くの種類があります。現在よく見られているのはヨーロッパから移入されたセイヨウタンポポです。

セイヨウタンポポは別名、食用タンポポとも呼ばれ、ヨーロッパでは野菜として利用されています。葉や花は少し苦味があって美味しく、根は主根がゴボウのように太く長く発達しているのできんぴらなどにして食べられます。全草が食べられるんですね。万能〜(^^)

そしてなんとこの根っこ、コーヒーの代用品として飲むことができるみたいです!しかもノンカフェイン!

以前からタンポポコーヒーは知っていたものの、根っこを掘り出すという作業が億劫で重い腰が上がらずにいました…。

しかし今回、樫薙実家の畑の草むしり中に何本かタンポポがあったので土地や人目を気にせず思いっきり掘り起こし、楽々採集することができたのでチャレンジすることにしました。

太くて長い根を掘り起こすのは一苦労?

こちらは畑の中に生えてきたタンポポです。ゴボウの畝に生えてきたので土も柔らかく手持ちのシャベルで簡単に掘ることができました。

まあまあ長いですね。これを固い地面から引っこ抜くのは容易ではありませんよね…。畑に生えてきてくれてありがとう( ; ; ) この調子でどんどん掘り起こしていきます!

畑の中を歩き回り集めたタンポポがこちら。あまり生えてなかった…(涙)

途中で折れてしまったものもありますが、とりあえずこれだけあればコーヒー1杯は飲めるでしょう!

数日間干して乾燥させる

自宅に持ち帰り洗ったタンポポの根です。木の根みたいですね!

泥を落とし(隙間に入ったやつが手強い!)、数日間干していきます。→乾くのに時間がかかりそうだったのでこの後細かく切りました。

干してカラカラになった根っこです。だいぶ少なくなってしまいました…(涙) これを煎って粉に挽いていきます。

不思議な香りに包まれて焙煎・挽き、実飲!

フライパンで焙煎した根です。15分くらいは煎ったでしょうか?(時間計ってませんでした…)

5分くらい経った頃から、ゴボウチップスのような香ばしいけど土臭いような、そんな香りが漂ってきました。さらに少し経つと甘い香りがしてきました。飲むのが楽しみですね(^^)

焙煎が終わったら挽いていきましょう!今回はペーパードリップなので中挽きで挽いてみました。

本来コーヒー豆がある場所に得体の知れない何かがあって不思議な気持ち…。

挽いた豆(根ですが…)は薄茶色で浅煎りのコーヒーと似た色合いです。

抽出中〜 香ばしく、奥には苦味を思わせるような良い香りがします!

抽出が終わったので実際に飲んでみましょう!ワクワク〜(^^)

見た目は完全にコーヒーですね!ほんのり赤みがあって生醤油のようにも見えます。

味は、焼き芋のような甘味がありとても美味しいです。飲んだ後に喉の奥から割としっかり目の苦味が込み上げてきます(焙煎のせいかな?)。苦いのが苦手な方は焙煎するときに浅煎りにすると良いかも知れませんね!

今回、タンポポの根を簡単に入手できる機会があったのでタンポポコーヒーに初挑戦しましたが、この美味しさを知ってしまったので多少苦労してでも根っこをとりたいなと考えを改めさせられました。タンポポは皆さんの身近にもきっと生えていると思うので、気になった方はスコップ片手にぜひチャレンジしてみて下さい!(市販品もあるよ〜^^)

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