野菜確定!!「シロザ」で翡翠麺を作る

野草

皆さん、こちらの植物を見たことあるでしょうか?

この植物はシロザといい、日本各地の畑や肥沃な土地に生息しています。

シロザははるか昔にユーラシア大陸から移入されました。新芽が白く粉を吹いたように見える(実際は粉ではなく粒状の物質)ことからシロザと呼ばれています。似た植物にアカザ(猗窩座じゃないですよ!)があります。シロザは新芽の分が白いのに対し、アカザは赤いのが特徴です。

現在日本では、シロザは大豆栽培の代表雑草として防除対象になっています。一方、インドやバングラデシュでは野菜として(ボトゥアと呼ばれているようです)お店で販売されるほど日常的に利用されています。

今回は、外国では野菜として位置付けされているけど日本では積極的に利用されていない雑草、シロザを採集し調理していきます。

アクは意外と少ない。しかしシュウ酸にご注意!

片手で持てるくらいの量のシロザを採ってきました。家に帰って確認したら75gありました。これを茹でて食べてみます!

茹でて水に晒したシロザです。ホウレンソウもそうですが、シロザにはシュウ酸が含まれていて、茹でた後、水に晒すことで水溶性であるシュウ酸が水に溶けだします。そのまま食べると、シュウ酸が体内のカルシウムと結合して結石の原料になってしまうので必ず水晒しは行いましょう!

ひとくち味見してみましたが、アクは無く、滑らかな食感や葉の肉厚感は本当にホウレンソウのようでした!しかし苦味や青臭さが少なく、私はちょっと物足りないと感じました。

個性がないなら混ぜ込んでしまおう

ホウレンソウの大替品とするには少し物足りなかったシロザ。大消費地バングラデシュではボルタという料理にされることが多いみたいです(ボルタは野菜や肉、魚をマッシュしたもの)。シロザはおひたしのような単独利用では無く、何かと合わせて使う方が一般的なのでしょうか?

それなら生地に練り込んで使ってみよう!と思い、今回はうどんの生地に練り込み、緑色の翡翠麺に加工しました。

まずは茹でたシロザをすり鉢でペースト状にし、薄力粉と強力粉を1:1で混ぜたもの、塩、ぬるま湯と一緒に捏ねていきます。

捏ねてひとまとまりになった生地です。とても綺麗な色をしています。

ビニール袋に入れて1時間ほど寝かせます。こうすることで生地の弾力性が増し、ふっくらします。

打ち粉をたっぷりつけて生地を伸ばし、畳んで均一な細さになるように切ります。私のは均一ではありませんが…涙。

茹でる前に切った生地をほぐし、紐状にしたら沸騰したたっぷりのお湯で茹でます。

茹で上がったうどんです。お皿に盛り付けて早速食べてみました!

綺麗な色味で食欲アップ!いざ実食!

完成しました!シロザの翡翠麺です!

とても綺麗な色です。味はほんのり甘く、青い香りがして美味しいです。

茹で時間が長かったのでシロザの栄養に関しては期待できませんが、なんといってもこの緑色!見た目は抜群にいいのではないでしょうか。夏の食卓に出てきたら涼しげでちょっと嬉しいですね。

ホウレンソウの出荷量がピークを過ぎ、店頭価格が少し上がってくる3〜4月頃からシロザはどんどんと生えてきますのでぜひ活用してみてください!

困ったとき、野に目を向けてみると皆さんの身近にも美味しい野草が生えているかもしれません。特にシロザは他の植物と間違えにくく、味にもクセがなく食べやすいのでオススメです(^^)

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