秋の花粉症のたね「オオブタクサ」でアンゼリカ作ってみた

野草

皆さん、オオブタクサという植物はご存知でしょうか?

夏〜秋にかけて花を咲かせ、秋の花粉症の原因として名高い悪役植物であります。

オオブタクサは北アメリカ原産のキク科の一年草で、飼料作物や豆類に混入し日本に侵入したとされています。今では日本全土に分布し、肥沃で湿った所を好むので河川敷や農地などに多く生息しています。

さらに草丈が3m程にもなるので他の植物の日光を遮ってしまったりと、花粉症の原因以外にも問題となっているのです。

他にも私が懸念していることがありまして…それはオオブタクサの天敵であるオオブタクサハムシという虫がオオブタクサの勢力拡大と共に大量に発生してしまったら、近隣の作物などに影響を与えてしまうのではないかということです。

オオブタクサと同じキク科といえば、キクやアスターなど夏のお盆に出荷ピークを迎えるお花にも着く可能性があります。そんな出荷ピークのお花の生産者さんに大打撃を与えてしまうかもしれません。真夏に農薬散布の回数が増えるなんて嫌ですもんね…。

ということで、秋の花粉症で苦しむ我々や、害虫に頭を悩ませる農家さんを守るためにも…

オオブタクサを美味しく食べてしまいましょう!ってことで早速採集してきました!

チクチクと痒くなりながらの採集

車で移動中に早速オオブタクサの群落を発見しました。

その中から数本採って持って帰ります!

群落に手を入れるとオオブタクサに生えているゴワゴワとした毛が肌に触れ、それはそれは痒いこと!長袖必須ですね(半袖でとった人より)。

痒さに耐えながらなんとか採ることができました。皆さんは採集するときは長袖を着ましょうね^^;

立派な茎、まるでフキのよう。それならアノお菓子にしよう

持ち帰って葉を落としたオオブタクサです。あまり美味しそうに見えませんね…涙

これをフキのお菓子、アンゼリカに加工したいと思います!(本物のアンゼリカはセリ科のセイヨウトウキという植物の茎)

まずは塩をまぶし板ずりします。

沸騰したお湯で茹でて、柔らかくなったら水にとり少し晒します。写真を見るとすごく繊維を感じますね。

水に晒したら皮を剥きます。写真左が皮を剥いたオオブタクサです。右側が剥いた皮です。皮はスルスルと簡単に剥けました!

この段階でひとくち味見をしましたが、繊維感や固さ、アクなどは無く爽やかな香りがあり美味しかったです。お菓子じゃなくておかず系の食材にもなりそうです。

お次は鍋に砂糖と少量の水を混ぜ煮詰めていきます。私は市販のアンゼリカっぽくなるように緑の色粉を少し加えました。

煮詰まったら網にあげて約1日乾燥させます。

煮詰めて乾燥させたオオブタクサです。綺麗な色ですね(^^)これにグラニュー糖をまぶしたら完成になります。食べるのが楽しみです!

甘くて爽やか!まさにジェネリックアンゼリカ!

完成しました!オオブタクサのアンゼリカです!

市販のアンゼリカよりも細いですが…味は甘くて爽やかな香りがありとてもおいしかったです。繊維が口に残ったりもせず、グニュっとした寒天ゼリーのような食感で柔らかく、これぞアンゼリカという感じでした。

本物よりも細いですが、もっと大きく育ったものや地面に近い部位を利用すれば市販品に負けない太さのアンゼリカが作れる気がします。今度はもっと大きい個体で作り、固さなども確かめてみたいと思います!

夏が近づくにつれグングンと成長し、人間を追い抜き、秋には花粉を飛ばしアレルギーの人々を苦しませるオオブタクサ。その前に、食べて花粉の飛散量をほんの少しだけでも減らすことができるようにたくさん採って食べていこうと思います。皆さんもぜひ、食べてみて下さい!美味しい食べ方があれば教えてください〜。

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