春を告げる「フキノトウ」で宮城県郷土料理のばっけ味噌と天ぷらを作って食べる

野草

先日、庭でフキノトウを見つけ「もう春なのかぁ…」と実感しました。まだこんなに寒いのに!!

ポコっと顔を出したフキノトウを見ると、春の訪れを感じてワクワクとした気持ちになります。

2/11の様子

フキノトウフキ(蕗)というキク科の植物の花蕾で、山地や道端・河川の土手などの湿り気のある場所を好んで生息しています。そして、少し暖かくなってくる2〜3月に地面からポコッと顔を出します。

それを採らずに置いておくと綺麗な花を咲かせ、花が終わると地下茎から葉柄を伸ばし、伸びた葉柄はフキとして利用されます。

フキノトウの採り頃は地面から出たばかりの花が咲く前の蕾の状態。花が咲いてしまうと固くてアクが強くなってしまうので採り遅れないようにします。

採り頃のフキノトウ。まん丸でかわいいです。

根元にナイフやカッターを入れて付け根を断ち切ると簡単に採ることができます。

フキノトウは採ったらできるだけ早く調理します。早速持ち帰って調理していきます!

激苦いアクは毒!下ごしらえでしっかり抜くべし

フキはアクが強い植物なので下ごしらえが重要です。フキにはピロリジジンアルカロイドという毒が含まれているのでアク抜きはしっかりと行いましょう!

ピロリジジンアルカロイドについては農林水産省のウェブサイトに掲載されていますのでご確認ください!↓↓↓↓↓

https://www.maff.go.jp/j/syouan/seisaku/foodpoisoning/naturaltoxin/attach/pdf/pa_fuki_flier.pdf

持ち帰ってきたらまず根元を切り落として綺麗に洗います。

アクが強いので切り口がすぐに黒ずんで変色していきます。

採ってきたフキノトウのうち半分は茹でて使用します。

正確に計ってなかったですが、2分くらい茹でた気がします…。

茹でたものは冷水にとりしばらく置いておきます。

フキの毒であるピロリジジンアルカロイドは水溶性のため、茹でこぼしたり水に晒すことで毒抜きすることができるんです!苦いのが苦手な方はしっかりと水さらししたほうが良さそうですね!

水さらしが終わったら水気をよく絞って下ごしらえの完了です!

フキノトウでばっけ味噌と天ぷらの2品を作る

今回は採ってきたフキノトウで天ぷらと宮城県の郷土料理ばっけ味噌の2品作ってみます。

ばっけとはフキノトウを指す宮城県の方言です。地面に蕾が出て花が咲くことから お化け→ばっけ になったという説があります。

今回は農林水産省の「うちの郷土料理」というサイトを参考に作ってみることにしました。詳しくは下記のリンクをご覧ください(^^)↓↓↓

ばっけ味噌 宮城県 | うちの郷土料理:農林水産省

1品目、ばっけ味噌

①茹でたフキノトウを粗く刻みます。

②クルミをすり鉢ですります。我が家には秋に拾ったオニグルミがあるのでそちらを使います。

③オニグルミをすったすり鉢に味噌と①で刻んだフキノトウを加えてすり混ぜます。

④鍋に入れて火にかけます。柔らかめのうちに火を止めるそうです。

ばっけ味噌の完成です!

次は2品目、フキノトウの天ぷら

天ぷらには生のフキノトウを使用します。

ガクを開くと揚げたときに見た目が綺麗になるので挑戦してみました。

なんか違う気がする…。

衣をつけてサクッと揚げたら天ぷらの完成です!

途中からめんどくさくなってガクを剥かずに揚げました(>_<)

春の香りいただきます!!

出来上がった2品を美味しくいただく前にちょこっとだけ事前準備をします。

ばっけ味噌をさらに美味しく食べるために…おにぎりに乗せて焼いちゃいました!!勝ち確!!

思う存分たっぷり乗せてガスコンロにイン!

焼き上がったばっけ味噌おにぎりと天ぷらをお皿に盛ったら完成です!

まずは天ぷらから。塩を振っていただきます!

サクッと噛んだ瞬間フキノトウのいい香りが口いっぱいに広がります。その後に続くほろ苦さがたまらなく美味しいです。日本酒を飲む手が止まりません…(^_^;)

続いてばっけ味噌をたっぷり乗せた焼きおにぎり。

こ、これは絶品!!爽やかな香りの付いた味噌+フキノトウの苦さ+オニグルミの油分+焼いた味噌の焦がした風味が合わさって口の中が大渋滞。おにぎり2個じゃ足りないくらい後を引きます。

この時期しか食べることができないフキノトウ。シーズン中にたくさん採ってばっけ味噌をたくさん仕込んでおくのもいいかもしれませんね(^^)

天ぷらを楽しめるのは今だけ!!今年はあと何回楽しめるかな〜?ではまた(^^)/~~~

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