枯れ草が目立つ道端にモサモサと生い茂るこの植物。

これはゼニアオイという植物で江戸時代に観賞用に植えられたのち野生化した帰化植物です。
暑さ寒さに非常に強く、世界中でハーブとして広く栽培されています。
名前の由来は葉っぱが一文銭ぐらいの大きさだったため銭(ゼニ)という字が当てられてゼニアオイになったと言われています。
ゼニアオイは園芸種のマロウの別名で、初夏に赤紫色の花を咲かせ、その花をハーブティーでいただくと鮮やかなブルーのお茶ができます。そのため「ブルーマロウティー」と呼ばれています。
私は野生のゼニアオイを初めて見たとき、オカノリという野菜に似ているな〜と思って調べてみたら、同じアオイ科ゼニアオイ属で極めて近い仲間だということを知りました(オカノリの別名はフユアオイ)。ということは…葉っぱも美味しく食べるられるかも!?
食欲が湧く見た目ではないけど採ってみた
さっそく採りに行ってきました!というか会社の敷地にわさわさと生えています…。



暖かくなると背も高くなり葉っぱももっと大きくなるみたいですが、今はほとんどがこのサイズでした。
肉厚で色が濃くてあまり雑草っぽくありませんね。食欲も湧かない見た目…。
試しに少量持ち帰ってみます!
調理が簡単であっという間に2品完成

綺麗に洗ったゼニアオイです。オカノリの仲間ということで小さい葉っぱは葉柄と一緒に茹でておひたしに、大きい葉っぱは天ぷらにしようと思います!
まずはゼニアオイのおひたしから。

なんとなくアクは少なそうなので熱湯でさっと20秒くらい茹でました。

水気を切り、食べやすい大きさに切って器に盛って白だしをかけたら完成です!
続いてゼニアオイの天ぷら。

裏面にだけ衣をつけたら揚げるだけ!最初に両面に衣をつけたのですが、片面だけの方が綺麗に揚がることに途中で気がつきました。

油に入れると折り畳まっていた葉っぱもパッと開き、見た目が可愛らしくなりました(^^)
焦げやすいのでスピーディーに揚げていきましょう!

サクッと揚がりました!盛り付けて試食してみます。
豆とお茶の香りがして美味しい!ゼニアオイ、可能性無限大!
完成しました!ゼニアオイのおひたしと天ぷらです!


まずはおひたしから。
ぬめりがあってなんだかほんのり甘い!枝豆のような味がして不思議です。結構美味しいかも(^^)
ただし葉っぱは少しモシャつくので茎と葉柄を食べるといいのかも?と思いました。今度は茎も採ってこようかな。
続いて天ぷらをいただきます。
これはサクッと軽く、スナック感覚で食べることができます!しかもお茶のようないい香りがします。これは美味しい!
天ぷらはもっと大きい葉っぱで作るとおかずにもなりそうです。小さい葉っぱならスナック菓子のようにパクパク食べてしまいます。
茎と葉柄はおひたしに、葉っぱは天ぷらにするのがゼニアオイ調理の正解なのではないかと思いましたが、今回は茎は食べていないのでまた採ってきて再トライしてみます!
結果、ゼニアオイは美味しい!
葉っぱなどは料理に、花はハーブティーに使用できるなんて素敵な植物です(^^)
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