5月中旬〜6月にかけて黒くて変わった形の実をつける果物があります。
こちらが今回のターゲット、クワです!
クワは日本では縄文時代から利用されていたという記録があります。葉っぱが蚕のエサになるため、養蚕業が始まった弥生時代には広く栽培されていたようです。
養蚕業が衰退してしまい、大規模な桑畑は姿を消してしまいましたが、現在も各地で野生化しているのを見かけます。今回採集した場所も畑ではなく車通りのある道路沿いに堂々と生えていたものをいただきました。
写真のように枝にたくさんの実をつけます。白やピンクの実はまだ未熟で固く、食べるには酸っぱすぎます。濃い赤い実は程よい酸味、真っ黒の実はとても甘いです。ヨーロッパではマルベリーと呼ばれ利用されているようです。採りながら何個か頬張りましたが、栽培されていない果物でこんなに甘いものがあるって素晴らしいなと思いました。
クワの素晴らしさは美味しい実だけではありません。葉も我々人間にとっても有用なものなのです。よく目にするのは桑茶ではないでしょうか。
桑茶を食前に摂取することは食後の血糖をコントロールするのに有効であったり、整腸作用、ダイエット効果などがあるとされています。凄すぎる効能…!次回はクワの葉っぱを採ってきて桑茶作ろうかな〜(ダイエット効果に期待…。)
いざ収穫!ドドメ色とはこれの事だったのか…。
これくらいの濃い赤〜黒い実を採集していきます。熟した実は触るとポロッと簡単にとることができます。楽しくて夢中で採ってしまいました!
採るときの注意点はクワの色素が手に付くので服などを汚さないようにして下さい。私は手が紫に染まってしまいました。クワをドドメと呼ぶ地域があり、この色をドドメ色というらしいです。昔、学校の先生がドドメ色って言っていたな〜と追想してしまいました。
野良クワマフィンを作る
こちらが今回採ってきたクワの実です。全部で165gありました。茎を取って水で洗っていきます。
茎を取って水洗いしたものです。近くで見るとちょっと気持ち悪いですね。集合体が苦手な人は流し見してください。
マフィンを作るにあたり、材料を用意していきます。バター・卵・砂糖・バニラビーンズ・薄力粉・ベーキングパウダー・牛乳・そしてクワの実。これらを混ぜ合わせ型に入れます。
180℃のオーブンで30分ほど焼いていきます。
焼き上がったものがこちらです。すごくいい匂いがします!
型から外して粗熱を取ります。早速食べたいところですが、焼き菓子は1日置いた方が美味しい(気がする)ので我慢して寝ることにしました。
待ちに待っていざ実食!
昨夜食べるのを我慢した野良クワマフィン。いただきます!!
中までクワたっぷり!
熟した実の芳醇な甘さと赤い実の酸味が合わさっていい感じにまとまっています。種のプチプチ感もいいアクセントになっていて美味しいです!
現在クワは日本各地に自生していますので河川敷や道端など採集可能な場所があればぜひ採って味わってみてください!初夏の楽しみにクワスイーツを!
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