こちらの真っ赤で綺麗な植物をご存知ですか?

この植物はスイバというタデ科の多年草です。スイバは1〜3月くらいまでは写真のように葉っぱを赤くする性質があります。諸説ありますが、これは維管束の凍結を防ぐために糖度を上げているからだとか…。
スイバという名前の由来は、酸っぱい葉→酸い葉(スイバ)からきていると言われています。名前の通り、生で齧るとかなり酸っぱく、この酸味はシュウ酸という成分を含んでいるからなのです。
タデ科の植物にはイタドリや以前紹介したギシギシ、ジャムで有名なルバーブなど有益な植物がたくさんあります。ギシギシの記事はこちらからチェックしてみてください!↓↓↓
真っ赤な葉っぱが目印!遠くからでも楽々発見!

近所の河原の土手にやってきました。そして歩き始めて数秒でスイバを発見しました!
この時期に赤く染まった大きな葉っぱはスイバかギシギシのどちらかだと思うので割と簡単に採ることができます。真っ赤なので遠くからでも見つけやすいのでありがたいです(^^)


真紅に染まった株(写真左←)と白茶けた株(写真右→)がありますが、左の写真のような赤みが強い株から葉っぱをとっていきましょう!葉っぱを取り過ぎると植物体が傷んでしまうので、1株から2〜3枚ほど取ったら次の株へ移動するようにしました。


数メートル歩いただけでこれだけゲットできました!生息密度はかなり濃いようです。たまにギシギシと隣り合わせで生えていることもあるのでよく見ながら採ってくださいね。(スイバもギシギシもどちらとも酸味があって美味しいので正直間違えて採ってしまっても気にしなくて良さそうです…笑)
魔女の鍋みたい…真っ赤な鍋から甘い香りが漂ってきた
採ってきたスイバ全量です。今回は80gありました。

今回は同じタデ科植物のルバーブのジャムを参考に、ジャムに加工していきたいと思います!
まずは綺麗に洗い、葉っぱから茎まで全て細かく刻んでいきます。

刻んだスイバと同量の砂糖と水を一緒に鍋に入れます。

今回スイバが80gだったので砂糖80g、水は200ml加えました。
これを焦がさないように弱火で煮ていきます。この時立ち込める香りは、草煮ています!という感じの少し青臭いけどほんのり爽やかで甘い香りがします。
根気よく煮詰めつつ浮いてくるアクはしっかりと取りましょう。

さらに煮詰めていくと葉っぱや茎は跡形もなくとろけてしまいました。ものすごく毒々しい色…。魔女になって闇の薬を作っているような気分です。



火を入れる前(写真左←)と後(写真右→)です。繊維がとろけて量が減っています。
粗熱が取れたら完成です!
草だったとは思えない美味しさ。草からほぼクランベリージャムが出来上がった!
完成しました!スイバジャムです!

すごく真っ赤でしょう?これがそこら辺の草からできた物とは思えません!
味も砂糖しか入っていないはずなのにレモン汁を入れたような酸味がありとっても美味しいです!ほぼクランベリージャム…。きっとスイバが持つシュウ酸によるものでしょうか?ということは食べ過ぎ厳禁ですね!
と言いつつ…。


あまりの美味しさにトーストとヨーグルトにたっぷり乗せて食べてしまいました(>_<)
スイバジャムはたくさん生えているスイバと、砂糖と水のみで簡単に作ることができます。それなのに感動的な美味しさ。ぜひ皆様も草ジャムことスイバジャムを作ってみてはいかがでしょうか?
スイバが赤いのは3月頃までですよ〜!まだ間に合う!ではまた(^^)/~~~
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